Doc Martin「常に自分に正直でいよう。そして、音楽を通じて自分の個性を表現すること。それが愛情を込めた仕事だ。」
Interview: Nick Clarke
Doc Martinは、30年以上にわたってエレクトロニックミュージックシーンの第一線で活躍してきました。
彼のキャリアは、1980年代の活気あふれるサンフランシスコのクラブシーンから始まり、アンダーグラウンドのクラブシーンから世界中の象徴的なステージにまで及んでいます。
様々な音楽ジャンルを巧みに組み合わせる彼のセットは、常に進化を続け、独自のサウンドを生み出しています。このインタビューでは、彼の音楽のキャリアから影響を受けたもの、現在のプロジェクト、そして日本のシーンとの特別な関係性について掘り下げます。
──まずハウスミュージックを選んだきっかけは何ですか?また、昨今もこのジャンルを続けるモチベーションは何ですか?
最初からこれをキャリアにしようなんて思っていませんでした。
当時、ニューヨーク、シカゴ、ロンドンから出てくる音楽に夢中で、ヒップホップ、ニューウェーブ、ファンク、そして手に入るあらゆる音楽をミックスしていました。
私の挑戦は、これらの異なる音楽をうまくつなぎ合わせ、一つのストーリーにすることでした。38年経った今でも、音楽への愛とリスペクトが私を動かし続けています!!
──ハウスミュージックが自分の道だと確信した瞬間はありましたか?
サンフランシスコで育った私は、ロックからレゲエまで、あらゆる音楽に触れてきました。
サンフランシスコではヒップホップのナイトが大成功していましたが、ある夜、シカゴの音楽をかけてみたんです。
当時はインターネットがなく、ニューヨークやシカゴ、ロンドンに実際に行かないと現地の音楽シーンを知ることはできませんでした。
レコードを2枚使って、B面やダブミックスをかけながらボーカルをミックスするというスタイルが生まれ、他の都市から来た人たちはそれを"Space Garage"と呼びました。
この音楽に取り憑かれ、レコードを買いにニューヨークまで飛んで行ったり、クラブに通ったりしていました。
──これまでにあなたの音楽はどのように進化してきましたか?影響を受けたものはありますか?
1990年のニューヨークでのプレイ、1992年のロンドン、1994年のイビサでの体験は大きかったです。
この音楽が世界中に通用するものであることを知ったことは、自分にとって大きな影響を与えました。
Andrew Weatherallが1992年にイングランドでプレイしていたのを見たり、DJ HarveyやLil Louisとのツアー中にMinistry of Soundで共演したり、FabricでCraig Richardsとのレジデンシーを経験したりと、これまで多くの才能あるDJたちと一緒にプレイしてきました。
──日本の文化はあなたの音楽に影響を与えましたか?
もちろんです!1990年にMajor Forceというグループと、Deee-liteのTowa Teiを通じて日本のダンスミュージックを知りました。その後、Towa TeiのツアーDJを務めることになりました。
日本は常に特別な場所です。人々、音楽への理解と知識、そしてダンスフロアでのエネルギーが他にはない魅力を持っています。
自分のレーベルSublevelでも、Force of NatureやLittle Big Beeの音楽をリリースし、東京でDJ Mochizuki(Loop)と「Underground Souls」というコラボレーションを行いました。
このコラボは東京で録音され、初めてのアルバムコンピレーションも日本でリリースしました。その影響で、DJ Mochizukiをロサンゼルスに呼んで、Sublevelのウェアハウスパーティを開催したんです。
──日本でのパフォーマンスの中でも特に印象に残っているものがあります。私自身、あなたを東京唯一のオールデイ・オールナイトフェスで、レインボーブリッジの前で一晩中プレイするセットにブッキングしたことがありましたね……あれは本当に素晴らしい体験でした。
あのショーは特別でした。特に、Octave Oneが同じラインナップにいたことが印象的でした。
50フィート以上もある大きな窓から朝日が差し込んできて、本当に幻想的な雰囲気でしたね。最後にはシャツが完全に汗でびしょ濡れになりましたが、それでもやりがいのある素晴らしい一夜でした。
──日本でのパフォーマンスで特に印象に残っているものはありますか?
それは難しい質問ですね。強いて挙げるなら、Yellowでのマラソンセットです。閉店時間を5時間も過ぎて、朝10時まで続けたあの夜は特に思い出深いです。
Loopでの長時間セットも印象的で、朝方になっても次々と人が入ってきました。Wombでのショーも壮観でしたし、Elevenもいつも特別でしたね。
Taico Clubフェスティバルや、DJ Nobuと共演したO-Eastでのパフォーマンスも素晴らしかったです。本当に数えきれないほどの思い出があります。
2019年以来日本には行っていないので、また戻れるのが楽しみです。今回で日本ツアーは17回目か18回目になると思います。
──世界中のオーディエンスに向けてセット内容は、どのようにカスタマイズしていっていますか?
大規模なショーから小規模なショーまで、様々なスタイルでプレイしていますが、いつも100%自分自身を音楽に反映させています。
その時自分が一番エキサイティングだと感じるものをプレイするんです。未発表の曲から、30年前の音楽まで色々です。
──最近他のアーティストとのコラボはありましたか?その過程はどうでしたか?また、そこから何を学びましたか?
つい昨年に、Perry Farrell(Janes Addiction)、Mark Bell、Robert Owens(Kolour Recordings)、Oona Dahl(Selador Recordings)とコラボしました。
また、現在は英国のHardaway Brosのリミックスに取り組んでいます。製作のプロセスはいつも異なり、Perryとは、サイケデリックなギターとアンビエントなサウンドをブレイクビートに乗せて作りました。
Robertとは、よりクラシックなトライバルアプローチを取りました。スタジオにいると、常に新しいことを学べます。
──スタジオやプライベートで、あなたを最も創造的にし、モチベーションを与える音楽は何ですか?
新鮮に感じる音を聞くのが好きです。それが新しいものであろうと、30年以上前のものであろうと関係ありません。
その音にハマると、同じようなサウンドを探し始めて、どんどん深みにハマっていきます。感情や雰囲気を持った音楽が特に好きですね。
車の中では、クラシックロック、ニューウェーブ、ヒップホップ、レゲエをよく聴いています。それらが常に、新しいサウンドや雰囲気をどうアップデートするかというアイデアを与えてくれるんです。
──国によってオーディエンスの特徴は異なりますか?
国ごとに音楽のスタイルは少し異なるかもしれませんが、音楽を祝福するエネルギーはどこでも同じです。
私は日本やベルリン、ロンドン、エクアドル、そしてもちろんアメリカのような、音楽への純粋な愛を感じられる場所に自然と惹かれます。
そういった場所では、人々が本当に音楽を愛しているのを感じることができます。
──ツアー等の遠征はどのようにあなたのアウトプットに影響していますか?
どこに行っても、新しい音楽を吸収するスポンジのような存在であり続けています。音楽が異なる方法で提示されるのを聞くと興奮します。
世界を何度も巡って、そのエネルギーを自分の地元に持ち帰り、人々と共有するのは素晴らしいことです。
──今後のプロジェクトやコラボレーションで特に楽しみにしているものはありますか?
ローカルのサンフランシスコアーティストのシングルが、Radio Slaveによってリミックスされる予定です。
また、Sublevelパーティもいくつか計画中で、アパレルラインも拡大しています。Stussyとのコラボレーションは今回で8回目になります。スタジオに戻って、新しい音楽を作るのが楽しみです。
──音楽業界で成功を目指す新人DJやプロデューサーにアドバイスをお願いします。
常に自分に正直でいよう。そして、音楽を通じて自分の個性を表現すること。それが愛情を込めた仕事です。
──これまでの経験を通じて、世界的なアーティストであることはあなたにとってどのような意味がありますか?
世界中で音楽を共有できることは、名誉であり特権だと感じています。25年以上の付き合いがある友がいるのは、音楽への愛があったからこそです。
今でも新しい場所を訪れて、異なる文化を体験することが大好きです。簡単ではありませんが、それだけの価値があると感じています。
──ハウスミュージックの今後の発展について、特に期待していることはありますか?
今、人々が多様なスタイルをミックスして音楽を作っていることに非常に興味を持っています。ハウスはいつも雰囲気や感覚に根ざした音楽でしたが、新しいアイデアが若い世代から出てくるのを見て嬉しく思います。
Sublevel Music Inc: homebass@sublevelcalifornia.com
チケット・メーリングリスト登録: www.sublevelcalifornia.com
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Soundcloud: www.soundcloud.com/sublevel-music
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西海岸ハウスミュージックの体現者でありレジェンドDocMartinが5年ぶりに来日を果たす。 ハウスファン必見のTHE HOUSE TOKYOが再びclubasiaにて開催。
Doc Martinは、ディープな世界観と温かなエネルギーに満ちたグルーブでフロアを長時間に渡って熱い状態でロックし続けることがきる数少ないアメリカ西海岸を代表する伝説的なDJだ。
絶妙な選曲眼でキャリアに裏打ちされた膨大なコレクションから解き放たれるトラックたちは、卓越したテクニックで彼の世界観へと昇華させられダンスフロアで眩いばかりの光を放つ。そのダンスフロアで彼のセットと共にあることは、至高の時を約束してくれることに他ならず、ハウスミュージックの真髄を知りたければ彼のセットを体感するしかないと断言できるだろう。
現在も世界中のフェスやパーティーでヘッドライナーとして活躍する彼のプレイが東京でみられるのは実に5年ぶり。彼のプレイを間近でみられ、全方向からその世界観に浸れることができるようにclubasiaではこの日のために特別なセッティングでDJブースを設置。 迎え撃つは、EN FESTIVALの首謀者Ryo TsutsuiとSOUND MUSEUM VISIONから渋谷WOMBへヴェニューを移し人気を博すEDGE HOUSEレジデントの1人、Cartoonによる新旧タッグB2B。 そしてIBIZAからBURNING MAN、そしてここ東京に到るまで世界中のダンスフロアーを沸かせ続けてきた男、 JAY ZIMMERMANN 。 DOC MARTIN達と共にドープな西海岸サウンドを象徴する存在として世界的に活躍し、パーティーを知り尽くした彼がフロアーをピークに誘うだろう。
更にサンプリング/ヴァイナル文化への強い愛情を胸に、ダンス・ミュージックを独自のスタンスで追求し続ける DJ/プロデューサー、KZAが、毎週渋谷Oathにてハウスを軸に時代もジャンルも超えたパーティーを繰り出すFunktion crew、枠に囚われず様々な音を好み独自の感覚で都内各所にてプレイするLonparisと共に2階フロアを彩る。
BARフロアでは、バイナルマニアの増田優作をはじめ、フレッシュなDJ達が老若男女を一つに導く光景にも目が離せない。 またclubasiaのメインフロアにはLEDパネルが新設されており、今回そのビジュアルを担当するのはご存知、東京発の先鋭的アート集団Real Rock Designだ。 Docらと共に世界観を創り上げ、異空間へと誘う様は必見である。 全フロアハウスミュージックで染まるハウスを堪能するスペシャルナイトだ。 究極のハウスパーティーをclubasiaにて是非ご堪能いただきたい。
DOOR / ¥5,000
ADV / ¥4,000
Under: 30 / ¥3500
Under: 23 / ¥2500
チケットURL:https://ja.ra.co/events/1973894